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海外進出?(その6)

category: 雑記  


ゲイエロ小説の文体について考えてみます。



まず小説の基本として、

「一人称」と「三人称」という分類ができます。



「太郎は自分の勃起を握った」は三人称。

「私は自分の勃起を握った」は一人称。

ゲイに限らずエロ小説の場合、

一人称の作品が多いように感じます。



性的快感やその前後の心情を表現する時、

一人称のほうがリアリティを出しやすいことが理由でしょう。

第三者目線で客観的に語る三人称文体は、

ストーリー性の強い作品に向いているかも知れません。




さて、その一人称。

主人公が自分を何と呼ぶかによって作品のテイストが決まります。



「ボク」 「僕」 「私」 「俺」 「儂(わし)」 「ワイ」…。

上の例文「●は自分の勃起を握った」に、

それぞれの一人称を入れてみてください。



「ボク」は幼い感じがしますね。十代くらい。

「僕」になると成人はしているけれどまだヒヨッコ。大学生くらいでしょうか。

「私」を入れるとなぜかスーツリーマンが浮かんできます。

「俺」は制服・作業着・ユニフォームなど、男臭い雰囲気。

「儂」はめったに見かけませんが、時代物の中年男の印象。

「ワイ」は遊び慣れたエロい関西のオッサン…と感じるのは偏見?(汗)




どんな一人称を使うかによって述語も変わってきます。

「ボク」や「僕」だと「…しました」

「私」なら「…しました」「…した」

「俺」だと「…した」「…したッス」  (以下略)

だんだんハードな響きの述語になります。



この一人称、

こだわる読者さんはとことんこだわるようです。

以前ある作品に関して、

「なぜ主人公が『私』なんですか。これ絶対に『俺』でしょう!」

と抗議を受けたことがあります。



また別の方(私の友人でもあります)は、

ヌケる小説の一人称が「俺」の時は全部「私」に変換するとのこと。

つまり全文(もしくは主要部だけ?)パソコンに手作業で打ち込んで、

そのうえで一人称だけを変えるそうです。

でないと「ヌケないから」と。


思わず言ってしまいました。

「だったら自分で小説書いたほうが早いんじゃ?」と。

「そういう問題じゃない」と一蹴されましたけど。




それと「俺…ッス」も多いですね。

体育会系、制服系、ガテン系、そのあたりの作品に目立ちます。

あまり多すぎるとこれまた読みづらくて仕方がないのですが。




「…ッス」っていう語尾、

現実世界で使う方はごくごく限られていると思います。

今は体育会学生でも「…です」が標準ですし。


リアルに「…ッス」が一番使われているのはゲイセックスの現場ではないかと、

実は密かに思っていたりもします。





小説にしろ現実のセックスにしろ、

ゲイの間では「上下関係ファンタジー」がとても強いと感じます。

対等にラブラブな二人というのは恋愛関係では「アリ」でも、

セックスファンタジーの中では退屈なのかも知れません。



「兄貴と弟分」「先輩と後輩」「上司と部下」「ご主人様と奴隷」…。

ゲイエロ小説の8割以上はそんな上下関係がベースになっています。

同じ性同士ゆえに、

格差が存在したほうが相互の関係が明確になるのでしょう。



当然ながらセリフもそれに見合ったものになり、

「…だろ! オラッ!」
「ウッス! そうッス!」

的な「オラオラ系」のやりとりになるわけですね。


ノンケ物のポルノにも「オラオラ系」はありますが、

ゲイの間での「オラオラ比率」は比べものにならないほど高いでしょう。



さて、長々と続いたこの話題もようやく終わりが見えてきました。

次回でファイナルです。






そんな視点で小説を読んでみてはいかがでしょう。




  
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2015_05_22

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プロフィール

きひら

Author:きひら
城平 海(きひら・かい)です。

ゲイ向けエロティック小説の他、「ゲイがいる日常」をテーマにした非エロ小説も書いています。
140字では書き足りないあれやこれやを、こちらに書きつけていこうと思います。
どうぞよろしゅうに。

雑誌「G-men」休刊に伴い、現在Kindleへの移行作業中です。

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